まだキャラの顔見世程度のSSしか書いてない話の設定の一部の事

要するにレドリックがちょこちょこ顔を出す一連の話の舞台の事なんだけれども、とりあえず今回はこっちに関連する設定でちょっとだけ。ここを読んだら思わずバラしたくなってしまったんで。
とはいえ長くなりそうだから一応下げる。人によってはエグイと思う様な部分もあるカモなんで(自分じゃその辺りの感覚が判らんのよ)、その辺り注意した上でどーぞ。


<地球>と<遠来>と言う2つの惑星があって、<地球>は<遠来>に制空権どころか制宙権まで握られているのは前にこっちで記した通り。
但しそれ以外の所については殆ど干渉してないんで、宇宙開発以外の所では現代地球とそう変わりは無かったりする。流石に微妙に歴史は違うケド。
今回記しておくのは<遠来>の方の犯罪者の取り扱いについて。


<遠来>で犯罪者として収監されると、刑罰の重さに応じた人体実験が行われます。軽ければせいぜい開発中の薬、または新薬の治験とかその程度で済むけど、殺人や性犯罪者だと1発で人権剥奪されて一生実験動物扱いと言うシロモノ。死刑が無い代わり、ある意味死ぬより酷い扱いをされると言う訳です。
何でこういう扱いになったかと言うと、<遠来>の方の人類は99%以上が障害や病気を抱えているから。五体満足の健康体は滅多にいません。腕や足の数どころか内臓に至るまで欠損や過多が当たり前です。だからそれらを克服する為に、手っ取り早い方法として犯罪者を実験体にする事にしたと言う。
その分冤罪が怒らない様に、犯罪捜査には気を使う訳ですが。尤もそれでも100%避けられる訳じゃないけれども、とりあえずレドリックの時代では既に収監前の状態に戻すだけの技術はあったりします。良くも悪くも長らくこのシステムが運用されてるだけに、人工臓器やサイボーグ技術が発達してる訳です。


勿論<地球>の方からは人権擁護団体から轟々たる非難が飛んできてますが、<遠来>側は全てスルーしてます。黙殺モード。
逆に<遠来>から見れば、<地球>の人間は健康体が多いのに何でいつも何処かで戦争やってるんだと常々疑問に思ってたりします。そんな事で体を損ねるとは勿体無いじゃないかと。だから<遠来>は<地球>の制宙権を押さえ込んだ訳ですが。こんな連中に自分達の方にまで戦争をふっかけられたらたまらんと。


そーして更に時間が経って“伝説”に語られる時代が来る訳ですが。
実際に未発表の話の中でこの伝説の元が何を指してるのかは流石にここには記しませんが、そのウチ今の人類とは違う生殖システムを遺伝子操作で作り出そうとする動きが出てきてもおかしくないとは思ってたりして。大体何れY染色体が消滅するのは避けられないし(X染色体と違ってY染色体はそのままコピーされる為。つまりコピーの際にミスコピーが起きて欠損箇所が発生するのを避けられない。実際人類だけをとってみても、初期の人類と現在とでは明らかに今のY染色体は小さくなっている)。


最後違う方向へ話が行ってしまったけれども今回はここまで。他の設定の話はまた気が向いたらやるカモ。