書き散らす

http://http://d.hatena.ne.jp/SwordBF/20060914/1158222381でも呟いてた“何にも知らないルージュの所にブルーが殺しにやって来る”ってのがコンセプト。
本当に書き散らしてるだけなので、気になる人だけどーぞ。


「何故、貴方はブルーといるんですか?」
 背の高いリュートを見上げながらルージュが聞くと、リュートは変わらぬ調子で逆に返した。
「ん〜、それじゃあさ、何でルージュんとこにあれだけのきれーなおねーちゃん達がいっしょにいるんだい?」
「っ、それは、いやそういう事では無くてですねっ」
「そーいうモンだぜ?」
 女性達に囲まれている事に気苦労と後ろめたさを感じているルージュが慌てるが、リュートはにやにや笑いではなくむしろ真面目な顔で言った。
「だってさ、どーでもいいヤツにいっしょにいってやろうとか思うか?」
「それは……」
 確かにリュートの言う通りではある。ルージュ自身、初めてエミリアと引き合わされて一緒に資質を集めようと思った時も単にその方が時間を短縮出来るからだけではない、エミリア本人に興味を持ったからだ。
「だからさ、そーいうコトだって。俺がブルーと一緒にいるのも、あいつが面白そうなヤツだったからさ。──まあ、あんたもあいつに負けず劣らず面白そうだけどな」
「だったら、何故」
「欲張りはいけないんだぜー、おい。俺のコトまであいつから取り上げてどーすんのよ」
「──!」
 ルージュは言葉に詰まった。
「ま、とりあえず資質を3つ集めるまでは俺があいつの事をなだめててやるからさ、安心してハーレムにひたっとくといいぜ〜」
「だから僕はそんなつもりじゃ……」
 無い、と言い掛けて、リュートがその後はブルーの好きにさせるつもりなのだと言う事にルージュは気が付いた。
「……やっぱり、止める気は無いんですね」
「何で止めなきゃいかんのよ」
「だって、殺されるかも知れないんですよっ? 誰だってそんなの嫌じゃないですか!」
「だけど、どちらかが死ななきゃ完璧な術士にはなれないんだろ? どっちもそれを目指してるんじゃしょーがないんじゃないの?」
「それは……そうですけど……」
「あいつはとっくに覚悟を決めてるぜ──もしかしたら返り討ちに遭って殺されるかもしれないってね。だけどそれだけじゃない、あんたに勝った後何がしたいって言う目的もはっきりしてる。だから俺はあいつを止めない」
「目的?」
「完璧な術士になった後のコトさ。それで人生が終わるワケじゃないんだし、結構重要だろ?」




基本的にリュートがブルーとつるんでいるのはchain reactionと同じ。但し性格付けが若干違うんですがー。
これはたまたまブルーがいない時にルージュと遭遇したみたいな?