ホラーじゃないし新品でも入手しにくそうなんで

コレについてなんですが。


黒崎緑の“闇の操人形(ギニョール)”を読み終わって最初に出て来た感想は「女は怖ぇえ!」でした。
いやもう本当にコワイ。とにかくコワイ。心理描写がオソロシイ。
以下、ネタバレを含むので収納。







結果として殺人を犯す主人公の女も怖いし(それ以前に流産しまくってた理由も怖い……)、殺された方の果てしなく思考が幼い女にしてもこんなのが近所にいたらストレス溜まりそうでお近付きになりたくないのは確かなんだけど、1番怖いのはやっぱ思考が幼い女を殺す様に仕向ける為に、相談相手を装って主人公に近付いた女。しかも主人公は自分がこの女に乗せられた形で殺した事には気付くんだけれども、最後までこの女が欲しがっていた人物が誰なのかを勘違いしたままで終わるから尚更怖い。
っつーかなまじ“しゃべくり探偵”でハマってじゃあこの人の他の本も読んでみようか、っつーカンジで買った本がコレだったから尚更ギャップで怖さ倍増だったと言うか。
尤も、この時点でしゃべくり探偵以外のこの人の本は、殆ど中古で買ったんだよね……。確か2000年より前……って、そんな前だったのか(何を今更


そーいや“こわい話をしてあげる”に入ってたのもホラーっつーより心理描写が怖いタイプの話だったなあ、この人のは。