Aブロック感想+推理

果てしなくあらすじの様な感想と激しく暫定的な推理その2。
ネタバレについてあんまり配慮して無いんで、その辺を承知の上でどうぞ。





A-1“ミズと小さな秘密基地”
雨の日以外に空を見ると白いモノが降ってきて体が白くなって透明になってしまうと言われている。それでも空をみようと秘密基地を造った子供とその弟。ほのぼの。
最後にこの兄弟の名前の意味が分かる所がいいネ! そうかー、だからお部屋でゴロゴロウネウネなんだねー。
A-2“タイトル未定”
あるお屋敷のメイドが仕える主様はどーしよーも無い程女に目が無い男だったが。
まずタイトルそのものに首を傾げ、次に冒頭の恨み節とメイドさんの所業に笑い、中盤以降でああメイドさん、そういう事だったんだねと頷き、最後でタイトルに納得でした。
っちゅーか3秒間に60発の拳を叩き込んで差し上げましたって。どんだけ凄い技をお持ちなんですか、メイドさん
A-3“公主と鸚鵡”
唐の時代、可汗に嫁いだ公主の物語。ただそれは夢か現か。ルビを《》で。
公主もオウムも同じ様に籠の中に住まう者、ってな所ですか。
A-4“アタタカイアメ〜普通に雨が降ること,実は当たり前のことではないのです〜”
味付きの雨が降る世界。こないだはメロン味、その前はイチゴ味と言った具合。それを降らせるのは世界中の人気者「空」さん。処がある日から塩辛い雨ばかり降らせるようになってさあ大変。そんなある日、私が出会ったのはシクシク泣いてる男の子でした。
いやあほのぼの。男の子が如何にもそれぐらいの男の子してるんだもんなー、そらー“私”もびっくりだわな。
A-5“心残り”
何故か自分の葬式を見下ろしている“私”。そこへ現れた一見不良っぽい魂の案内人曰く、“私”には心残りがあるからこうなってしまったらしいのだが。
……確かにそういう心残りもあるよなと、思わず頷いてしまうなあ。もしかすると最後に聴いていた曲の歌詞もオチと絡んでるのかな? 生憎知らないんで分からないんですが。PVなら何となく分かるんですが。
(検索してみて出て来たのがココ(http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=65578)。だから雨なのか)
A-6“鳥籠の唄”※注
堕天使によって鳥籠に閉じ込められた天使。
ただ1人の人に自分だけを見ていて欲しかっただけ。そしてその為なら他の何もいらない。それは無垢と紙一重の狂気。
A-7“あいつが残していったもの”
授業をさぼって学校の屋上で空を見上げる。幼なじみが弁当片手に話し掛けてくる。そして思い出すのはもう1人いた幼なじみ。
死んだ人間が何を考えていたのか、それは誰にも解らない。勿論、生きてる人間だってそうなんだけど。そしてこれもまた籠の鳥でしたね。
A-8“二番目の男”
出張先のホテルのバーのカウンターで先客の隣に座ったら、その愚痴に付き合わされるハメになりました。
実はその比較される人生のきっかけになった人物が誰だったのかが解るオチがイイ。しかもお互いに比較されまくりの人生だって辺りが更に何とも哀愁が漂って何ともかんとも。そうなんだよなー、吹っ切れるまでが大変なんだよなー。
A-9“ネイヴァー・ドール”
かわいげのない子と言われるぼくと妹。妹は入院中。ぼくはガラス窓で。
奇妙な雰囲気の話。人はそれぞれ違う世界を見て生きている。大抵の人の見ている世界はそこそこに似通っているのだろうけど、このぼくは多分、他の人々より大きく違った世界を見ているんだろうな。このテの認識論を持ち出すとキリが無いんだけど。
A-10“空を見あげて”
彼女が抱きかかえているのは“俺”だったモノ。なのに何故か俺はそれを見ている。そして俺の隣では案内人を名乗る白髭を蓄えた老人が。
こっちは死んだ人間が案内人と共に思い出の地を巡る話。何か似た様なネタの話が多くないですかこのブロック。
A-11“リワインドの神は虚しき骸にして愚かなる人間。”※注意※
ゲームのセーブデータの様に何度でもやり直す事の出来る力。眠って目が覚めるまでなら何度でもやり直せる。だからそれ故に。
いやあ凄絶な愛の話だ。そして自業自得。
A-12“そらうみそら”
空の向こうの世界に憧れるもの。そして最期にかみさまの手が伸びてきて空にたどり着く。美しい真珠は王から巫女を通じてかみさまに捧げられるが。
タイトル通りの流れではありますね。何気にかみさまと呼ばれる人物と巫女の会話が微笑ましい。故にその最期が何ともかんとも。
A-13“我が家の吾が輩”
追い出せるモノなら追い出したい、でも追い出したくても追い出せない、何故ならそいつがいるおかげで怪奇現象に遭わずに済むのだから。
ああもう何かいいなあこのどーしよーもない主従関係が。そしてやっぱり似た様なネタが多くないですかこのブロック。


せらひかり(創作おうこく。)
“人間のつくりかた”、思わず一気読みしてしまった……。多分SF。コールドスリープで遥かな未来に目覚めてしまった女子高生の話。結局人間って何なんだろうね、みたいな。れーじろーが何となくツンデレみたいなキャラに見える。
“天空の少女”はファンタジー。歪な翼を持つ超絶音痴な少女の未来はどうなる。結末はとりあえずは一件落着ではあるけれど、ハッピーエンドとは必ずしも言い切れない感じ。


ネジ子(追憶の夜想曲
やっぱりネジ子さんは注意マーク付きの話を書いてきているんじゃないかと勝手な予測。前回もばりばりにそういう話だったし。そんな訳で6と11にターゲットを絞ってみる。
“君の名を泡沫に”は魔王と勇者の話。……魔王が勇者に恋をするって話、どっかに無かったっけ……。
“自由その代償”はSFっぽい設定の話。データを盗みに来た筈が捨て駒にされた事に気付いた男と、そこで出会った実験体の話。
“死女神の話”は少女の姿をした死神の話。何かこの死神の外見イメージがWILD ARMS 3rdのベアトリーチェの姿で連想してしまうんですが。


ヘボラマン(NOVEL HEBORAMAN)
とりあえずいつものノリとは逆にしたらしいってコトをメモっとく。
ざっと流し見てみると、学園モノが多い気が。
“ダレモイナイ”はショートショート。彼女から大ッ嫌いと言われて平手打ちを喰らってから、色々な物がおかしくなって行く。
“自殺少女とファーストキッス!”はスラップスティック系みたいな。少年、ご愁傷様だ。
“17歳のOLと、33歳な高校生と”は一応恋愛ネタなのか? とりあえず1章目だけ見るとやっぱりドタバタしてる感じが。
とりあえず13のノリが1番近い気がするんだが。でも2って気もする。しかしいつもと逆にしたって言うんなら、8ってのもありかなあ。


伊吹花梨(徒然御伽草子
基本的には大人向けの話を書いているらしい。
“ソラヲトブユメ”は発明家を目指す兄に振り回される妹の話。
“花散る夜に”はたまに寺で僧侶の代わりをする死にたがりの美人と寺男としてその寺に身を寄せる男が酒を飲む話(何か間違ってませんか)。幽霊が酒を飲むくだりが何かいい。
“猫とマッチョ”は最後のオチで大逆転をカマされた……。“ネコ”の理由もオチでなっとくというか。しかしマッチョにーさんの設定がいいなあ。
大人向け、と言う意味では11なんだけれども、意外と13も書けそうな気がするんだよなあ。


楽遊(ガリの書斎)
前回「これは女性の書いた作品だ!」と散々言われてた話の作者だとかなりの確率で思われてた人だよな。正解は“星に願いを”。
2回目の推理の時に言っていた“世界の向こう側は絶望”みたいな事が妙に記憶に残ってるんだよなあ。
「祈りの海」、読んだんだ……(読むには読んだが自分は人に勧めたいとは思わなかった
“45年8日10時間5分9秒”は何処かシュールな話。45年を長いと感じるか、短いと感じるか、それもまた人それぞれ。そして付記に苦笑。
“テスラ”は人工知能ネタ。虚無感と絶望感の漂う話。結構好み。……処でテスラって誰の名前だったっけ。何かで聞いた覚えがあるんだけど思い出せないー(関係ねえ
“120円の幸福”もシュールと言うかスラップスティックと言うか。っつーか自販機の“なまぬるいコーナー”に笑うしか。
“女神の騎士”は割と正統派なファンタジー。共に女神の騎士を目指した2人の青年とその末路。
“宇宙人と月”は何処かシュールなSF。名前を貰って喜ぶ宇宙人に既視感が……。
行けそうな気がするのは8と11。6と10もありそうだ。逆に2と4は無い気がする。


松木響子(夢紡ぎの歌)
前回は“さいはての星”。死期を悟った老いたる王の願い。
よく書くのは幻想濃度の高いファンタジーらしい。
“願い事ひとつだけ”は就職活動中の女子大生の話。オチがサイコー。いやあいい度胸だおねーさん。
“清浄の月下”は和風物。復讐者は更なる復讐者を生み出した。
“黄金林檎を護る竜”はどこぞの神話が元ネタかな?


瀬川月菜(吟遊伽語)
意気込みテンプレやblogのプロフ欄に笑った。まあそれはともかくとして。
書くのは専らファンタジーでノーマルCPがお好みらしい。実際切ない系の恋愛モノが多かった……
“明け染める月夜”は東洋風と言うか和風の雰囲気のファンタジーだった。人として生きる事をやめた少年が切ないねえ。
切ない系、と言う意味では10と12か。


川辺都(雨月)
前回は“兄嫁”。兄貴の結婚相手はなかなかしたたかなおねーさんだった。
その前は“白いバラをあなたに”。出会った頃は売れないモデルだった彼女は今やクールビューティーをウリにする売れっ子に。白薔薇花言葉に引っ掛けた話。
“赤い星の夜”はちょっと狂気の入ったファンタジー。やっぱ女の嫉妬は怖え。
“うんてい”は成人式+の同窓会に来てしまったおねーさんの話。確かに今更言われてもなあ。
“tick away time”は現代物でダーク。繰り返す時間からようやっと“次の日”が来て、彼女は心底晴れがましい気持ちだったんだろうなあ。
……こうして見ると気の強そうなおねーさんが多いな。だからと言って2は違う気がする。
何となく11を書けそうな気がするんだけれども。逆に男性キャラの書き方からすると12は違う気が。


双月来夢(Tiny Vial)
今回のは昔のモノのリメイク版と言う感じらしい。よく書くのは恋愛+ファンタジーらしい、と。ゲーム系二次創作もやってる。
“The Fate of...”は異世界召喚ファンタジー。但し長編なので途中で切り上げざるを得なかった(喀血
何となくアビスの二次創作も眺めてみる。うん、まあ、微妙に切ない系の恋愛モノと言う感じだった。
とりあえず12を当てはめてみる。


中咲ホコロ(蜜談室。)
前回は旧PNで参加。作品は“カフェ・アルモニカ”。幻想的でちょっと色っぽい雰囲気の話。
基本的には現代物らしい。
“夢の外”は子猫を助けた女の子の奇妙な体験。
“親愛なる...”は不登校になった女の子とそこへ毎日のように顔を出す幼馴染みの話。
“アノレキシアの夢”は家族を失った少年の話。
“夢思虫”は幻想的。ホラーなのかもしれないけど、個人的にはホラーと言うより幻想小説系に思う。いやあ好みだ。
とりあえず9を当てはめてみる。


悠木 隆也(Another Road)
“闇国世界”を一気読み。言えなかった、聞く事の出来無かった言葉のためにあがく少年少女。ダークだけど救いのある結末。精神的にヘタレ感漂う主人公君に対して、ヒロインは男前だった……。
とりあえず13って事は無いと思う。


誘木 溟(novel's cafe いざなぎ)
“霞の向こう”は進路を決めるのすら面倒臭くて仕方が無い男子高校生が、ある夜カーテンの向こうに見えた少女に一目惚れする話(何かが違う気がしますよ)。成績が上がっただけで喜ぶ親ってのもこの年代なら確かにスネたくもなるよな。
“時計”はどんどん時間軸がおかしくなって行く話。主人公が時間にルーズだった報い?
“Ending Maker”は哀れと言うか……まあ、頑張れ(肩ぽむ
“日傘をさして出かけましょう”は白昼夢の様な印象。でも柳の木に投げられまくった主人公は生きた心地じゃなかったろうなあ。面白かったけど。
8かなとか思いつつも、案外11とか書けそう?


兔(黒旗を閉ざして)
1回目のが“さくら”。ある種の不条理劇と言うべきか? 色んな国が解りやすい言い方で言い換えられてるのが面白かった。そして長い年月を経て帰ってきた時に、変わらずに咲く桜に涙する。
“走れ!”はとにかくひたすら走る話。とにかく逃げなければ。そしてオチにかんぱい。
“キミがいつか果てるまで…”はほんのりダーク。日記のその部分を消したのは自分か、それとも。
“ピコピコハンマー&ヘルメットの乱?”はおバカな話。確かに真剣勝負には違いないんだけどッ。
この人も11を書けそうな気がするんだよなあ。でも1なんかも行ける気がしないでもない。


1がありそうなのはせらひかりさんと誘木溟さんと兔さん。大穴で楽遊さんも挙げてみる。
2が1番書けそうなのがヘボラマンさん。他に書けそうなのは兔さん辺り?
4のふんわり感が書けそうなのはせらひかりさんと誘木溟さん辺りか。瀬川月菜さんも行けそうな。
7は楽遊さん、悠木隆也さん、誘木溟さん辺りか。兔さんもありそうな気はするんだけど、どうだろう。
8も楽遊さんと誘木溟さん、兔さん辺りではないかと。
11は伊吹花梨さんをイチオシしてみる。他に書けそうなのは川辺都さん、誘木溟さん、兔さんかな。ただ川辺さんだと似た様なネタの話があったから、逆にそれを思うと難しい。
12は瀬川月菜さん、双月来夢さんに絞ってみる。
13のノリが書けそうなのはヘボラマンさん、伊吹花梨さん、楽遊さん、誘木溟さんかな。
5と10は悩むんだよなー。楽遊さん、瀬川月菜さん、川辺都さん、誘木溟さん、兔さん辺りの誰かって気がする。ただ10の方には微妙に恋愛色が出てるから、それを取っ掛かりにするしか。

  • A-1“ミズと小さな秘密基地”→誘木溟さん

“日傘をさして出かけましょう”の印象から。

  • A-2“タイトル未定”→ヘボラマンさん

“3秒間に60発の拳を叩き込んで差し上げました”のくだりからすると、これを書いたのは男性だと思うんだよね。女性だったらギャグ色の強い話を書いてる、或いは書ける人だと思うし。まあ、そんな訳で。

  • A-3“公主と鸚鵡”→松木響子さん

この中では1番これを書けそうな人の様な気がするんで。

  • A-4“アタタカイアメ〜普通に雨が降ること,実は当たり前のことではないのです〜”→せらひかりさん

消去法でこの人ではないかと。

  • A-5“心残り”→楽遊さん

これと10とのどちらかと考えたらこっちかなあと。

  • A-6“鳥籠の唄”※注→ネジ子さん

11と比べて狂気の書き方からこっちと判断。

  • A-7“あいつが残していったもの”→悠木隆也さん

やっぱり消去法で以下略。

  • A-8“二番目の男”→兔さん

絞り込みの結果。

  • A-9“ネイヴァー・ドール”→中咲ホコロさん

“アノレキシアの夢”の少年の印象から判断。

  • A-10“空を見あげて”→瀬川月菜さん

これと5とを比べて、切なさ系のイメージからこちらに。

  • A-11“リワインドの神は虚しき骸にして愚かなる人間。”※注意※→川辺都さん

“tick away time”とネタが被るのが気になるモノの、あえてこちらにしてみた。

  • A-12“そらうみそら”→双月来夢さん

最早勘としか言い様が無い。

  • A-13“我が家の吾が輩”→伊吹花梨さん

“ソラヲトブユメ”の振り回す側と振り回される側の印象と、“花散る夜に”の印象から。


とりあえずこんな感じで判断してみます。
後で気が変わるカモだがー。特に5、8、10、11、13がね。


(080223追記)こっちに推理のやり直しを出した。