クレーロワまでの2人改め

クラウン・ド・レインを抜ける途中のジャンヌさんとジルの話は、リアンの事でいっぱいいっぱいのジャンヌさんを見守るジルの話になりそうです。つーかいつの間にかジルの視点が中心になってた所に、今の自分のおミソの状態が出てますな。
以下、書き上がってる部分をちょっとだけ抜粋。

「だがリアンがいなければ、お前がいなくなったあの時に俺達は部隊としての統率を保てなくなっていただろう」
 ジャンヌは顔を上げるとジルを見た。ジルはジャンヌを見据えたまま、先を続けた。
「あの時リアンがお前の身代わりを引き受けたからこそ、俺達はそれからの戦いを乗り切る事が出来た。
 確かに、あの時その場にいた者ならそれがお前ではない事は分かっている。それでも、お前がそこにいると言う事が陛下や貴族達だけではない、一般の兵士達にも安心感を与える。それだけお前の存在が重要なんだ」
「だったら何故!」
 しかしジャンヌは堪え切れずに立ち上がると、拳を握り感情のままに言葉をぶつけた。
「何故リアンが捕らわれたままにされるんだ! 何で誰も助けてやらない! それとも、私が生きているのならもう構わないとでも言うのか?!」
「ジャンヌ、落ち着け」
「落ち着いてなんかいられるか!」
「いいから落ち着け。大体、お前が生きていると言う事はまだ誰も知らないんだぞ」
「────っ」
 そう言われてジャンヌは返す言葉を失くす。そしてジルは諭すように言った。
「あの崖から落ちるのを見て、誰もがお前が死んだと思った。あの高さから落ちたのでは生きているとは思えなかったからだ。だが死んだ所を──何より死体を目にする事が無かったから死んだと言う確信を持てず、そして生きていると信じ切る事も出来無かったんだ。
 俺だってそうだ。ただ俺はお前が生きている可能性に賭けた。だから捜し出そうと思った。それでもここへ来てお前の姿を見るまで、ずっと半信半疑だったんだ」


とはいえ、抜粋した部分もこのまま残るかどうかは未決な訳ですが。流石にまだクリアしてないからねえ。
つーか最近登場人物が2人しかいない話ばっかり書いてる様な。