Bブロック感想(?)+推理+答え合わせ

最後に執筆者解禁ってコトで一気にまとめて。




B-1“奪われた空”
何故かよく分からないけど人が空を飛べるこの世界で、僕は何故か空を飛べない。おかげで他の動物と同じ様に地面を歩いて生活している内に、足に筋肉が付いてしまった。
しかしある日唐突に人は空を飛べなくなった。おかげで元々空を飛べなかった僕の経験が役に立つ事になったのは皮肉と言うべきか。確かに人々から空は奪われた。見上げるだけのモノになった。人々にとって当たり前でなかった僕の当たり前が、今では人々の当たり前に。ただ1つ変わらないのは幼なじみとしてずっと隣にいたツバサと言う名前の彼女の存在だけ。
山盛りの墜落死体は……確かに見たくないよなあ。
B-2“虹のリドル”
綺麗な虹が見られる湖へ、お母さんとピクニックに行く予定だったひばりちゃん。でもお母さんは熱を出してしまってとてもじゃないけどピクニックになんて行けません。そんな訳でひばりちゃんはお母さんに虹を見せるために持って帰ってきて見せると出掛けてしまいました。
他の所の感想でもあった様に、自分も赤ずきんちゃん的な展開を想像していたら、全然違ってました。そして最後はペガサスからの謎掛け。何だか一休さんの虎の話を思い出してしまいましたヨ。
B-3“例え夢を諦めても(beyond the empyrean) ”
やっぱり自分には色恋沙汰が絡む話は書けないと思った。おまけにキャラも話もごっそり削ってるから正宗の告白が唐突過ぎるし。
とりあえずさとるは大学を出た後就職に困ると思います。治らない病気があるってのはそういう事だから。
B-4“冷たい頬”※注意※
その研究は生命倫理に反すると非難され、研究者は暴漢によって殺された。その助手は引き篭もる様に今も研究所に留まり続け、助手の友人は休みの度に定期的に食事を作りに行く。
要するに脳さえ無事なら後は全て機械等の別の物で補ってしまえばいいって訳だね。そして助手のおねーさんは限りなく人間に近いアンドロイドの研究を、殺された研究者を復活させる事に利用した訳だと。そんなおねーさんのやってる事は別に異常とは思わないオイラのおミソもヤバいですか。
まあ確かに、このおねーさんがかなりイっちゃってるのは間違いなさそうだけど。博士さえいてくれれば何もいらないって辺りが。そしてその喋り方から、このおねーさんはかなりのお嬢様育ちだとみた。だから料理も出来無いんじゃないかと思われ。っつーか世間知らず故の凶行?
B-5“かくして王は”
簒奪者に荒らされた国に現れた若き王。しかし彼の王が正当な血筋を持つかどうかは誰も知らない。ある日王は自らの半生記を語らせるべく一流の語り部を求めるおふれを出したが。
出生を語らせると見せかけて、実は別のモノを探していたと言う訳ですな。そして一般市民は自分達が楽しく面白い話が聞ければ、支配者の事なんぞ知ったこっちゃ無いのもよくある話。
B-6“未だ凍てつく春の中”
その娘を中心に季節の狂った庵。そこへやって来た年若い薬師は。
いやあ美しい日本語だ。そこはかとなく耽美。
「生きるためなら何処までも残酷になれる」それが人と言う物です。処でもしやこの薬師も寄る辺の無い存在だったのではと思うんですがどうでしょう。
B-7“コバルトブルーの骨”
コバルトブルーの色をした何か。迷う事なく骨だと思ったけど、本当はどうか分からないからぼくらは想像してみる。
それに付いて想像を巡らせる少年達の会話が何かいいね。
B-8“青空をさがして”
河童から話を聞いて以来、青空が見たくて仕方が無い雨降り小僧。雪童子と一緒に探しに行くが。
昔話調。そしてオチが天気絡み。っちゅーか大ざっぱだな大神様や。
B-9“紫に染まる”
夕焼けも日の出も無く、明から暗に、暗から明に一転して変わってしまう世界で勇者にされてしまった少年は、自分を最初に拾ってくれた男に自分の本当の名前を覚えていて欲しいと名を告げる。ルビを()で処理。
元の世界に帰る為に嫌々とは言え勇者になったのは、当たり前である事の大事さに気が付いたから。案外そんなモンかもね。
しかしゴブリンを素手ではったおすだけの力がありながら一般人を自称する作家がイカス。
B-10“君の手、そして始まりの空”
町が大火事に襲われた日に出会った2人。互いにそれ以前の何もかもを失っていた。やがて行き着いた町で職を得、そこに慣れてきた時、再び同じ様な出来事が2人を襲う。
ちょっととりとめの無い文章。
何もかもを失っても、半身とも言うべき存在だけは残されている。だからまだ立ち上がれる。歩いて行く事が出来る。
B-11“青空の涙”※注
異能力者の研究所。異能力者でもある研究員と、その研究員を元に作られたクローン。クローンは研究員と違って純粋培養の様な環境で育ったが為に、研究員を遥かに凌駕する能力の持ち主になっていた。
処でこの透さんは女性なんでしょうか。中性的なんで正直どっちでもいいやとは思いつつ。
B-12“Aurora Breakup”
メカオタクの悪友に、なかなか友達以上に進めない彼女を誘ってテーマパークに遊びに行く筈だった所を邪魔された。っつーかこんなあからさまに外装をケチった犬モドキのロボットを置いて行くんじゃねえ!
“大きめにあいた胸元から、白いキャミソールのひらひらがおいでおいでするようにのぞいてた。”って表現がたまんねー。そらーぐらぐらくるわな! っちゅーか将棋するのに熱血モードなんぞまで仕込む方もサイコー。


3月兎(燈月庵)
前回の作品が“星を握る”。現代物でぺーぺーの営業マンと頑固親父な工場のおっさんの話。ひと言感想から別の話だと推理したら大間違いだったと言う思い出。
推理をかわすための作戦は?で“あんなことやこんなことや、ついでなので、そんなこともしてみた。”って。やっぱ一筋縄じゃ行かなさそうだ。とは言え地に足の付いた話を書きそうな気がするんだよね。リアリティじゃなくてリアリズム。そして淡々とした語り口。
……だからって11も書きそうな気がする等と思っちゃう辺りが駄目だ自分。シニカルさってな意味では1なんかも書きそうだけど。
とりあえず2と6と8って事は無いと思う。まず可愛らしい話は除外していい筈。そしてテンションの高さから12も除外。湿っぽさから10も除外。
更に今回もやってる全作品感想から、9も除外。本当この人自身が男前だよなあ。いやはや。でもここでのツッコミっぷりからすると2もありえそうな気がしてきた。この人がこの手の話の感想を書いたらBの7や8みたいにつらっとさっぱり終わらせそうな気がするんだよなあ。それとツッコミ方から11も無いんじゃないかな。


RED(RED.net Theatre)
“Aurora Breakup”は直感的にREDさんじゃないかと思った。根拠無しだけど。とは言え、

 さて、私がどれを書いたか、見事に当てられる人はいらっしゃるのでしょうか?
 私は、当てずっぽうとか、消去法の結果でない限り、絶対に当てられない自信があります!(笑)
 どれだけの正解者が出るのか、今から楽しみにしております。

ってのが気になるがー。
でもその後の意気込みでは逆に自信無くしたみたいな事を言ってるから、12で強行してしまえ。


SwordBreakfields(Fool's Region Extra)
いつも書かないタイプのネタ(=恋愛絡み)を持って来てみた。しかしそんなモンは無駄だった事がよく分かりました。
後半は以前しょっちゅう通ってた科学館の事を思い出しながら書いた。したら友人と行ってあほなコトをして遊んだり、通信関係のコーナーでバレない様に小学生をからかってみたりした記憶まで蘇って来たさ。ブラックホールの模型の詳細なんてそのまんまだしね。っつーか正宗よりもっとあほなコトして遊んでた。玉が出て来る所が2ヶ所あったモンだから、反対側に陣取った友人とどっちに来るかで睨み合ったりしたっけなー。今もあるのかどうか知らんが。


ひさち(星回りゆえにさまざまな日々)※ブログ
前回の作品が“ちょっとだけ遠い未来のこと”。タイトル通りの時代設定だった。以前とは随分作風が変わってて騙されたんだよな……。
とりあえず文体に最近の癖と昔の癖の両方が出て来つつあるらしい? まずいなー、余計分からん。
昔のクセで1番連想するのは6。次に8かな。


沖 美沙都(幻想は一夜だけ)
プロフのページが物凄い面白いんですがこの人。
“回想列車はどこへ行く”はちょっと奇妙な印象の話。っつーかこれ読んだら6がありそうな気がしてきた。
“もいちどチャンスを”はよくよく読んでみるとなかなかシュールな話だった。
“覗く目”はオチがそう来たかと言うカンジ。
“薬効”はオチにヒネリの聞いた話。惚れ薬と泣き犬の関連が面白い。


月白碧(有明月)
基本的には恋愛モノを書いているらしい。童話風の話“しあわせをさがして”は1行毎に改行してました、とメモ。
“うたうさかな”はバンドネタ。それまでのバンドが解散となって歌えなくなったおねーさんが新しい歌う場所を見付ける話。おねーさんや再び歌う場所となったおにーさんの名前がリンクしてて面白。
“月に憧る”はかぐや姫ネタ。彼女は月に帰る事は無いだろう。


御桜真(桜月亭)
前回の作品が“黒衣の天使と夜の闇”。ちょっと不思議な感触の話で、ふてぶてしそうな少年が印象的だった。
今回はタイトルを慌てて付けた為に、付けたと思い込んでいたモノと違うモノになっているらしい。
“蓮華”は幻想小説風味の話。かなり好み。後書きを見ると、描写するのが大好きらしい。
“スイートタイム”は女の子同士の幸せな時間。っつーかかーわーいーいー。そして酒やケーキの描写が本当に美味そうだった。“要はノリだ。勢いだ。テンションだ!”の所が妙に気に入った。
“沈む日”は隕石で崩壊してしまった世界に生きる少年(?)の話。とりあえず生き延びようと言う意志があるって事は、まだ救いようがある部類か。
“宵闇の部屋”は禁断の香り漂う話。


財油 雷矢(moth-eaten books)
よく書くのはスペオペとの事。
“怪盗フェイクの大冒険”を最初の方だけ読んでみた。借金返済の為にドロボーになるハメになったトホホな主人公の話。ノリのいい1人称。ルビに()。……後にスペースが。
そうすると1かな?


相馬 周(without you)
2回目の時のが“月の隣”。高校生の友情モノ、と言うにはちょっと微妙な印象の話。
“全力疾走、その後に。”は自殺しようとする少女と現場に立ち合ってしまった少年2人の話。エラそーにしてた方の少年の下の名前が古風だね。それでいじられてブチ切れる辺りまだまだだな少年!
“蒼き嘆き”は歴史ファンタジーとでも言うのか。それまでは日和見を決め込んでいたが、ある人物の死により勝ち目のない戦を仕掛ける事にした若き王。
とりあえず、一文が割と短めな気がする。


麻国(聖者の行進)
前回のが“流れ星との待ち合わせ”。ふつーの世界に生きているお嬢さんの願いをかなえるべく星を落とす青年の話。ほのぼの。
今回はフェイクを掛けようとしてすっかり忘れてしまったらしいって事をメモ。
“人形工房”はちょっと狂気の入った話。
“諸君、メガネをかけなおせ”はメガネ乱舞な戦隊モノと言うべきか。楽し過ぎるッすよ。
“野ばらの屋敷”は少し耽美入ったカンジ。
ここまでの印象からすると有力なのは5か。逆に4や10は違うと思う。


矢崎真名(小さな森 出張版)※ブログ
短編は割と不思議系。奇妙と言うか。他にもデジモンの二次創作とか。
割と一文が短い印象?
……じゃなくて・・・を使ってる。
最初と最後のクセを見ると、9かな?


裏乃(空創造)
とりあえず、裏乃さんは注意マークのある4か11じゃないかと見当をつけてみる。受取一覧からの予想だけど(っつーかあのページコピペっときゃ良かったと今更後悔してる奴)。どっちかって言うと11かな? 前回妹萌の兄バカ話を書いた人だし(すげえ偏見


とりあえず自分の書いた3は除外して、6をひさちさん、11を裏乃さん、12をREDさんとして暫定的に当てはめてみる。
そして感想でのツッコミ方から3月兎さんを2に。前回の二の轍を踏みそうではあるんだがー。
6は沖さん所を見てきたら、この人の方がありそうな気がしてきた。ってな訳で、ひさちさんを8に変更。
1は……の使い方から財油さんで。矢崎さんは最初と最後のクセを見ると、9かな?
で、残りが4、5、7、10。
4は月白さんかなあ。7は違う気がするし、5は書きそうに無いし。
御桜さんは読んできた印象からすると10? でも5も捨てがたい。7もありそう。
5に目を付けてるのが麻国さんと相馬周さん。麻国さんは王の腹黒さが、相馬さんはキャラの雰囲気が似てる様な。しかしこのお二方が7を書くかどうかと言ったら、かなり疑問が残る。するってーとどっかで間違ってるって事で。じゃあ御桜さんを7にするとしても、10はどっちだってな話になる訳で。


感想をざっと流し読みしてきたら、沖さんはあんまり色気のある方の話は書かないらしい。っつーコトはやっぱり6がひさちさんで、8が沖さんになるのかな?
ひとまず1、2、9、12は最早変更する気無し。っつーかこうなったらむしろ7が書けそうな人を探して、それから残りの推理をした方がいいカモ。

  • B-1“奪われた空”→財油雷矢さん
  • B-2“虹のリドル”→3月兎さん

ある意味大穴狙いではあるんだけど、さっぱり感から7と言う選択肢も否定出来ないのが痛い。

  • B-4“冷たい頬”※注意※→相馬周さん
  • B-5“かくして王は”→麻国さん
  • B-6“未だ凍てつく春の中”→ひさちさん

沖さんと迷ったけど、この人で。

  • B-7“コバルトブルーの骨”→月白碧さん

4かとも思ったけれども、こっちに変更。

  • B-8“青空をさがして”→沖美沙都さん
  • B-9“紫に染まる”→矢崎真名さん
  • B-10“君の手、そして始まりの空”→御桜真さん

残った方々の中で、1番この人が書きそうだったので。

  • B-11“青空の涙”※注→裏乃さん
  • B-12“Aurora Breakup”→REDさん

だって本能的にそう思っちゃったんだモンよー。


で、答え合わせした結果。

  • B-1“奪われた空”→財油雷矢さん:○
  • B-2“虹のリドル”→3月兎さん:×→REDさん

本能をアテにしてはイカンと言う話だネ……。

  • B-4“冷たい頬”※注意※→相馬周さん:○
  • B-5“かくして王は”→麻国さん:×→裏乃さん

逆だったーッ!

  • B-6“未だ凍てつく春の中”→ひさちさん:○
  • B-7“コバルトブルーの骨”→月白碧さん:○
  • B-8“青空をさがして”→沖美沙都さん:×→3月兎さん

……やっぱり感想に惑わされてしまったのな……。

  • B-9“紫に染まる”→矢崎真名さん:○
  • B-10“君の手、そして始まりの空”→御桜真さん:○
  • B-11“青空の涙”※注→裏乃さん:×→麻国さん

逆でしたかそうでしたか。

  • B-12“Aurora Breakup”→REDさん:×→沖美沙都さん


自分のを除外して、6/11。
Dが5/12、Cが4/12、Aが3/13。1番マシな正解率なのは、やっぱ自分が除外出来るからか。
とりあえずトータルで18/48。4分の1よりちょい上か。推理脳が無いのがよく分かったネ!


そしてあとがきはまた後で。まあ来週中には。